[2017年9月1日投稿]
メダカは通常、春から初夏にかけて産卵します。しかし中には「元気に飼っているのになぜ産卵しないの?」とお考えの方もいるかと思います。そんな方に参考にしていただけたら幸いです。
オスメスはいますか?
当たり前ですが健康なオスとメスがいなくては産卵しません。メダカにも相性がありますので1対1のワンペア交配より複数ペアを水槽に泳がせたほうがよいです。
季節は春から夏ですか?
メダカは春から夏にかけて産卵します。日照時間が短くなって行くお盆過ぎの秋が近づく頃には産卵を止めてしまうメダカも現れ始めます。冬には春に向けて冬眠し徐々に日照時間が長くなる春に産卵開始します。メダカは水温より日照時間の長さ(日照時間が長くなって行くor日照時間が短くなって行く)で繁殖のスイッチがオンオフに切り替わります。ビニールハウス内ですが早いメダカで2月中旬の10度~15度辺りの低水温で産卵開始するメダカがいるのに対してお盆頃の水温25度とまだ高水温なのに産卵が止まってしまうメダカがいます。
冬に加温していませんか?
冬に加温している環境ではメダカは四季を感じることが出来ず春から夏にかけて産卵しないケースがあります。メダカは四季を感じ生きているので寒さを経験する事も必要です。
過密飼育ではありませんか?
過密飼育とは一つの水槽内に多くのメダカを飼育することです。1リットルあたり複数匹のメダカが入った水槽を過密飼育と呼びます。過密飼育は全く産卵しないというより産卵するメダカはいるけれど産卵しないメダカのほうが多いということです。また未受精も増えます。メダカの繁殖行動は広々とした繁殖スペースが必要になりますので1匹あたり2リットル以上入る水槽を使うようにします。
老成魚ではありませんか?
老成魚(ろうせいぎょ)とは繁殖行動が止まった魚です。メダカは早い個体では1年と寿命が短いので春から夏の産卵シーズンを稚魚の内に1回、成魚になった翌年に1回と計2回シーズンを迎える事が出来ます。3シーズン目を越すメダカは老成魚になるので産卵回数や産卵量は少なくなり、また未受精が多くなって行きます。
メダカの受精卵
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